親が高齢になると、いつ病気や怪我で入院するかわかりません。突然の入院で慌てないように、必要なものを確認しておきましょう。健康保険証、後期高齢者医療被保険者証、診察券はすぐに出せるように、事前に保管場所を聞いておきましょう。また、介護が必要になることもあるので、介護保険被保険者証の場所も確認しておいてください。親の意識がない状態で入院することも考えられます。そうなると持病の有無を聞くこともできなくなるので、元気なうちに確認しておきましょう。服用している薬についても知っておく必要があるので、お薬手帳を利用するように促し保管する場所も聞いておきましょう。

入院はまとまったお金が必要になることがあるので、場合よっては親の銀行預金から引き出す必要があるかもしれません。後からトラブルにならないために、預金通帳から引き出す可能性があることと、通帳の場所を事前に聞いておきましょう。また、銀行の届出印の場所、キャッシュカードの暗証番号なども聞いておいてください。

親が医療保険や生命保険に加入していれば、入院費に充てることができます。これらの保険に入っているか確認し、加入している場合は保険証券を保管している場所を確認しておきましょう。もし、保険に入っているかわからない場合は、付き合いのある保険会社や代理店の担当者に連絡すると確認できることもあります。親の入院に備えて聞いたことは、専用のノートを作ってまとめておくと、いざという時に慌てずに落ち着いて対応できます。